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アトピービジネス (文春新書) |竹原 和彦


アトピービジネス (文春新書)
竹原 和彦
文藝春秋 刊
発売日 2000-06




この本で眼が覚めました 2006-02-19
噂のリバウンドで入院必至だった時、医師から「日本皮膚科学会の方針は、ステロイドによって治療する、というものです」と強く言われました。当時(今となって思えば)アトピービジネス本に汚染され尽くしていた私は、幸運にも巡り合えた、その新しい皮膚科の先生の言葉を、心から信用できませんでした。そんな頃、この本を読みました。



本書の理路整然とした研究結果は、巷でも絶賛されていることが多いようですが、私は、その中でも、ある二つの点が深く印象に残りました。

ひとつは、「(リバウンドによる)休学や休業が個々の患者の人生にとってどれだけ大きな意味をもつのか、(悪徳医師や業者たちは)考えたことがあるのだろうか。」というくだり。

多くの方が経験することですが、医師はしばしば「病気を治すためなら仕事は休みなさい」と、他の選択肢を隠して言い放ちます。その最も極端で最悪な例がリバウンドです。半死半生のような生活を、二年も三年も続けろという。私自身、一ヶ月のリバウンド生活の末、仕事を辞めざるを得なくなりそうなギリギリのところで、収入の問題や外出も出来ないような体での家族への負担等、心配事は山のように襲い掛かりました。

その不安・恐怖を、患者の身になって考えてくれた先生がいる、それは感動でした。



二つ目は、「ステロイド離脱と称して、徐々にステロイドの量を減らす(ソフトランディング)というのは、多くの皮膚科医の行っているステロイド漸減療法と同じものである」というくだりで、私は一気に目が覚めました。いわゆるハードランディングで失敗した私は、次はソフトか…ともくろんでいた所だったので、これで、皮膚科の先生のことを全面的に信用して治療にかかることにしました。



あれから一年余り。良い先生に巡り合えたおかげで、皮膚の状態をこまめに見ながらステロイドをコントロールして、健康な肌を取り戻しつつあります。かつては目も塞がりそうだった今の顔を見た限りでは、誰も私がアトピーだとは気付かないでしょう。普通の生活って幸せです。




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